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Docusignインテリジェント契約管理(Intelligent Agreement Management: IAM)プラットフォーム の一部としてご提供しているリポジトリ機能、Navigatorは、権限設定の方法が通常のeSignatureの権限プロファイル、DS Admin、DS Sender、DS Viewerと異なります。この記事では、Navigatorの権限を設定する方法についてご説明します。

 

Navigatorを使う人の一般的な役割としては、複数の種類が考えられます。1. 管理者、2. 契約管理者、3. 契約書閲覧者、4. 一括アップロードを行うユーザーです。

 

1.管理者

この役割は、従来のeSignatureのDS Admin、つまりeSignatureアカウント自体の管理者のタスクの延長にあると考えることができ、アカウント内のユーザーとグループについて、Navigatorにどのレベルのアクセスを与えるかを管理する人になります。

 

2.契約管理者

この役割の人が、Navigator上の契約書とその属性を詳細に管理する人になります。Navigatorには、契約書のメタデータを自動的に読み取って分析するAIアシスト機能が標準搭載されています。契約管理者は、このAIによって読み取られたデータをチェックして確定したり、必要なメタデータを入力したりというタスクを行う、Navigator運用において主要な役割を担います。

 

Navigatorには、契約タイプや契約セットなど契約書をより見つけやすくするためのメタデータを多数用意していますが、こうしたメタデータの建て付けの管理も契約管理者もしくは管理者が行うことができます。

 

3. 契約書閲覧者

ユーザーアクセスの管理やメタデータの確定などは行わず、必要に応じて契約書を閲覧する人としてNavigatorを利用する人がこれに当たります。契約書閲覧者が見ることができる契約書の範囲は、1と2の管理者と契約管理者の設定によって左右されます。

 

4.一括アップロードを行うユーザー
ファイルを一括で(一度に最大1000個)Navigatorにアップロードする役割を担うユーザーです。

サポート記事:Navigatorの一般的な役割とユースケース
ユーザーに文書を一括アップロードするためのアクセス権を付与する
 

これらの役割は、[管理者]>[ユーザー]から設定します。

eSignatureのユーザーを追加する際の権限プロファイルの設定は、DS Admin、DS Sender、DS Viewerがデフォルトとなっている[権限プロファイル]を付与することで行いますが、Navigatorの場合は[ユーザー]タブから行う点に注意してください。

(下記に続きます)

特定のユーザーを選び、[アクション]>[Navigatorアクセスの管理]をクリックすると、3つのトグルボタンが表示されます。

 

[Navigatorアクセスの管理]をクリックすると、3つのトグルボタンが表示されます。

デフォルトでは、全てのボタンがオフになっています。

 

 

一つ目は[このアカウントのすべての契約書を表示する]というトグルボタンで、これをオンにすると、文字通り、アカウント内の全ての契約書を確認することができるようになります。ただ、契約書を編集したり、ダウンロード、削除したりすることはできません。

 

二つ目は[すべての契約書を整理して管理する]です。このボタンをオンにすると、Navigatorにおける一番高い権限をユーザーに付与できます。ユーザーまたはグループに、アカウント内のすべての契約書を表示、編集、ダウンロード、および削除する権限を与えます。この権限を持っているユーザーはアカウント内の全ての文書を閲覧したり属性を管理したり、ダウンロードしたりすることができることに注意してください。

 

この権限レベルでは、契約セットと属性(契約タイプやフィールドなど)を管理する権限も付与されます。すなわち、契約管理者というタスクを実行してもらうために必要なのがこの二つ目のトグルボタンをオンにすることになります。また、二つ目のトグルボタンをオンにすると一つ目のトグルボタンも自動的にオンになります。

 

三つ目のトグルボタンは[ファイルを一括でアップロードする(1,000ファイルまで)]です。このトグルをオンにすると、一度に最大1,000個のファイルをNavigatorにアップロードするアクセス権がこのユーザーに付与されます。一つ目、二つ目の権限がオフになっているユーザーに対しても、単独でこの三つ目のトグルボタンをオンにすることが可能です。上記の表の中では、4. 一括アップロードするユーザーはこの権限が必要となります。

 

大量のファイルを一括でアップロードする前に、Navigatorでメタデータを管理する際に重要となる契約セットや契約タイプを先に設定しておくと、アップロード時に特定の契約セットに紐付けができて便利です。また、この一括アップロード権限がないユーザーは、1回につき5個のファイルのアップロードが可能です。

 

Navigatorの権限設定については、下記のサポート記事やビデオもご参照ください。

 

サポート記事 Navigator契約書へのアクセス権を付与する

関連ビデオ:Navigatorで権限を設定する方法


※下記の表は運用上の一例における役割を想定したものです。

※eSignatureアカウントの管理者(DS Admin)が、2.契約管理者の役割を兼ねることも可能です。DS Adminの権限を保有していても、[このアカウントのすべての契約書を表示する]と[すべての契約書を整理して管理する]のボタンは自動的にはオンになっていない点に注意してください。

 

一般的な役割 1. 管理者 2. 契約管理者 3. 契約書閲覧者 4. 一括アップロードするユーザー
具体的なアクション

-ユーザーとグループのアクセス管理

-Navigator契約書のアクセス管理

-一括アップロードのアクセス管理

-契約セット、契約タイプ、カスタムフィールドのアクセス権管理

-文書データの管理(AIアシスト機能による情報の確認、更新など)

-カスタム契約タイプ・契約セットの作成

-通知メールとサブスクリプションの設定

-一括アップロードの実行

-当事者の管理

-Navigatorへの契約書の単独アップロード

-更新や金額などの契約書データの確認

-Navigatorへの契約書の一括アップロード
Navigatorの権限を付与する方法 N/A [このアカウントのすべての契約書を表示する]と[すべての契約書を整理して管理する]をオンにする N/A [ファイルを一括でアップロードする(1,000ファイルまで)]をオンにする
備考 eSignatureのDS Admin権限を持っている人がこれにあたります   契約書閲覧者は、自身のエンベロープに紐づく文書に加えて、管理者もしくは契約管理者がアクセス権を付与した文書を閲覧できます